TOP > CITIZEN DESIGN STUDIO > INTERVIEW > シチズン×ファッションブランド Vol.5

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シチズン×ファッションブランド・デザイナーインタビュー

将来的に自分がどう在りたいかよりも、今この瞬間何が出来るかに集中したいと思っています。

シチズンは創立80周年を記念し、東京から世界へ、独自のスタイルを発信するファッションブランド及びデザイナーとのコラボレーションモデル5組6モデルを2011年1月に発売しました。
そこで、今回、それらを産み出したコラボレーション・デザイナー5人にインタビューを敢行。
高いデザイン性と、モノ作りに対するこだわりを共有する、日本発のファッションブランドを背負うデザイナーたちのデザインに対する想いを聞いてみました。

DESIGNER & PRODUCTS
MUG(マグ)

1971年生まれ。

桑沢デザイン研究所~ショップスタッフを経て1999年G.V.G.V.(ジー・ヴィー・ジー・ヴィー)をスタート。

ユニクロのUTへの参加や、2010年からは代官山のgrapevine by k3のバイヤーを手掛けるなど、活動の場を拡げている。

G.V.G.V. オフィシャルサイト
http://www.gvgv.jp/

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シチズン×ジー・ヴィー・ジー・ヴィー

デザイナーになったきっかけは?

小学校の頃、姉の影響で雑誌からファッションが気になってきて、それからずっと漠然と将来洋服を作りたいと思い続けていました。それで服飾学校に入った後、たまたま働いたのが今の会社のショップでした。最初は店員だったんですが、そのうち「服が作れるならやってみれば?」と声をかけていただいて。

G.V.G.V.をブランドとしてどのように構築していきましたか?

コンセプトは私が考えるカッコいい女性像でした。そこにシーズン毎に気になったアイデアを足して来ました。そこは11年前も今も変わっていませんね。

では一方で変化したと感じるところは?

初期の頃は反省ばかりが気になったのに対して、最近ようやく充実感や満足感がそれを超えるようになりました。パズルにたとえると最後のピースがカチッとハマった時の気持ちよさ。そこはモチベーションに繋がっていますね。

G.V.G.V.の服には常にカッコよさがあり、華があります。

考え方がメンズに近いのだと思います。かわいさやフェミニンにはまず転がらなくて、そういう要素があってもベースはあくまでマスキュリンな、自分で自分の運命を切り開いていく女性像が私のイメージなんです。

その女性像に値する具体的なアイコンはいるのですか?

特にはいません。その分、映画も音楽もアートも好きっていう、私の周りにいる友人や知り合いがむしろそうなのかもしれません。その分、服にリアルさを与えることが出来ている気もしますね。

テーマを形にしていくプロセスは?

MUG(マグ)

私は言葉から入るんです。

頭のどこかで引っかかっているワード(単語)があると、それをノートに書き出して、ワードからまた違うワードへと派生していく。
するとピラミッドのような図が出来る。生地を組んだり柄を選んだりする時に、そのノートを見直して方向性と自分の意識がズレていないかを確認しながら進んでいきます。

その過程がとても楽しいんです。

どちらかと言えば文系の発想ですね。

そう思います。小さい頃に本ばかり読んでいたせいなのかな。もうひとつ夢だった職業も新聞記者でしたしね。「何だかよくわからないけど気がついたらこうなってた」的な、ある意味ドラマチックな服の作り方が私には出来ないみたい(笑)。ちゃんと意識の段階を踏まないと、形に出来ない。理数系の発想にはとても憧れますね。というか、他の女性デザイナーの皆さんがどんな服作りをしているのかは、ちょっと気になりますね(笑)。

東京で活動することについてはどう考えていますか?

住んでいる街であり、自分にとってのリアルですね。よく取材でも訊かれるのですが、たとえば海外に移住してデザインを手掛けるという選択もあると思います。でも私は常にリアルでありたいので、ずっと東京で活動していきたいと考えています。

G.V.G.V.は11年目です。その間に東京の変わった/変わらない部分は?

MUG(マグ)

やっぱりファストファッションの台頭が一番大きかったんじゃないでしょうか。

でも東京の人々のファッション自体は、この10年でものすごくレベルアップしたと思います。
ただその分見栄えは良いけど個性が埋没しちゃっている人もいると思います。

そのなかで「G.V.G.V.の服がほしい」と思ってもらえる服作りを意識するのはとても重要ですよね。

最新のテーマは音楽フェスということですが。

世界のいろんなフェスを旅して回る女性をイメージしました。柄と柄のミックスやいろいろな国の複合的なエスニックの要素をミックスさせています。最近モロッコを旅してカルチャーショックを受けたんです。今の私は欧米の都市よりも、民族や宗教、階級といった要素と触れ合うことのできる国のほうが、刺激や影響を受けるみたいです。

今回、シチズンからコラボのオファーを受けた時の感想は?

以前から自分が興味を持っていたメーカーだったのですごく光栄でした。ただ私は時計のメカニズムやテクノロジーには疎いので、シチズンのスタッフの皆さんにとても丁寧にバックアップしていただいて嬉しかったです。今回はいろいろと勉強もできましたね。時計の出来もすごく満足しています。

今回の時計のコンセプトは?

時計が主張しすぎない、女性のファッションのなかでうまく調和するデザインにしたいと考えました。ミニマムでシンプルだけど、それでいて時間を確かめようと腕を見た時にちょっとしたアクセントを感じる。そんな仕上がり目指しました。革のベルトも、「今なら逆にこういうのがアリかな」という気分でこだわってみました。

今回のコラボはエコ・ドライブがベースとなっていますね。

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シチズン本社のアーカイブ展示を見せていただいて、時計がめくるめく進化を遂げていることに感動しました。

エコ・ドライブってつまり自給自足なわけですよね。
今の時代に合ったスタイルのテクノロジーだと強く感じました。

最後に、今後のG.V.G.V.の展望は?

周りに助けられてここまで来ました。デザイナーって一人じゃ何も出来ない。私はとてもスタッフに恵まれている方だと思います。私自身は無計画な性格なので(笑)、ずっと続けられたらいいなとは思いますけど、将来的に自分がどう在りたいかよりも、今この瞬間何が出来るかに集中したいと思っています。


Photographer : Takateru Yamada[GLOWZ]
Writer : Masaki Uchida[SWITCH]

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