デザイナーズ リレーコラム
リレー形式で、毎回新たなコラムをお届けいたします。

こんにちは入社2年目、OEMデザインを担当しています幸田です。
新年度を向かえてシチズンにも優秀な新入社員が入社してきました。
明るくて元気な人が多く、やる気や希望に満ちた彼らを見るとこれから一緒に仕事をしていくのが本当に楽しみです。
私も入社してまだ間もないので、
就職活動の事は鮮明に覚えています。
時計は「人が身につける唯一の機械」という事にとても引かれ、デザインをする上でも宝物のように大切にしてくれる物になってほしいという思いを込めて作っています。
そこで、今回は自分にとっての「宝物」について
お話したいと思います。
皆さんは自分の宝物とは何かと考えたことはありますか?
家族や友人、恋人・・・などというのもあると思いますが、
今回は私の「宝者」ではなく、「宝物」を紹介します。
▲新入社員歓迎会のお花見会
まず、ひとつめの宝物は、「野球道具」です。
私は小学校から大学まで野球に熱中していました。
当時私が使用してきたグローブやユニホームたちは、その頃の汗や涙やたくさんの思い出が染み付いていていつの間にか自分の青春を象徴する宝物になっていました。
特に長年愛用していたグローブは自分の手に馴染んだ形に変わり、また、雑な手入れの具合からは、当時の自分の性格が垣間見えてくるようでとても愛着があります。
プロダクトの製品は大量に量産された物ですが、このように使い込むことで変形したり傷がついたり、 そういった思い出を刻むことで、自分だけのオリジナリティがある物になっていきます。 私はそこに魅力を感じ、「自分だけの物」と強く感じる物をとても大切にしています。
ふたつめの宝物は、「私の作品」です。
その中でも昔の絵が特にお気に入りです。
先日、家の大掃除をしていたら屋根裏のダンボールから、私が子供の頃に描いた絵が大量に出てきました。
それを父に尋ねてみると、「子供の頃に描いた絵がひとつも残ってなくて寂しい思いをした」という事で、昔から私と兄の作品をずっと取っておいてくれていたのです。
作品を見ていると、保育園の頃に描いた物などは全然覚えていない物ばかりなのですが、
好きなキャラクターや、よく使う色、顔の書き方など、どこかに自分らしさを感じるところがあるので、
不思議と懐かしい気持ちになります。
こうした作品は、写真とはまた違って、その頃に思っていた事や、自分の興味が何に向いているのかなど、当時の感覚的な事も思い出す事ができる記憶のスイッチの役割をしてくれます。
最近の学生時代の作品を含め、これらは時間と共に魅力が熟成されていく私の宝物です。
▲当時の自分(ボーダーの服)
▲父が取って置いてくれた作品の一部
▲運動会の感想文とその絵
最後は、私の一番の宝物「祖父の時計」です。
これは昨年の4月、私が入社して間もなくに亡くなった祖父が愛用していた時計で、
私が幼少の頃に近所に捨てられていたのを拾ってきて、それを祖父にあげた物らしいのです。
私はそんな事全く覚えていなかったのですが、祖父はそれを私からの初めてのプレゼントだと言って、
壊れていたところを修理してずっと大切にしてくれていたのです。
それだけではなく、その時計が今私のいるCITIZENの物である事に驚きました。
祖父は亡くなる前日までとても元気だったのですが、急に体調を崩してしまい入院してすぐに他界してしまいました。
別れもちゃんと言えずにこの世を去ってしまった祖父はなぜか亡くなる直前に私にこの時計を見せてくれ、
そのエピソードを話してくれました。
祖父がとても大切にしていてくれた私との思い出の物が自分が入社した会社の時計であった事、そしてなぜか祖父が亡くなる直前にその話をしてくれた事、そうした偶然が重なり、CITIZENとはなにか深い縁があるのだと強く感じました。
この祖父の宝物は今、形としてだけでなく、そのあたたかい思いも一緒に私へと引き継がれ、一番大切な宝物になっています。
▲壊れても何度も修理をして使ってくれていたそうです
誰かに使いこんでもらったり、記憶を呼び起こすものであったり、思いを引き継いでいくものだったり・・・。
そんなふうに、「自分が作った物もいつかどこかの誰かの宝物になっていたらいいな。」そうした思いを馳せて、
日々デザイナーとして仕事に励んでいます。
さて、次回は私の大学の先輩でもある女性デザイナーの佐々木さんが担当してくれます。
どんなお話をして下さるのか、とても楽しみです(^^)

幸田 拓真
1988 / Jan
OEM Design![]() |
スポーツ(野球、マラソン、 バドミントン、ボウリング…) 旅行 お酒 |



































































